7. 交わる



本当はツナを泣かせたくはなかったんだけれど。

山本は心を鬼にして指の出し入れを繰り返した。というより、そろそろ我慢の方が限界にきていると言った方が正しいのかもしれない。

「はぁ・・、ぁ・・っ」

喘ぎ声が、変わった・・・?

少しだけ甘い吐息が漏れ始めたツナに気づいて、ただ単調に出し入れだけを繰り返していた指先を中でくいっと動かした。

「ぁ、ん・・っ!?」

「・・ツナ、痛い・・?」

「ん・・」

少し声をこぼして、ツナは小さく首を振った。

「そっか。・・・じゃあ、」

指を根本まで入れて、内壁を軽くこする。

「あぁ・・っ!」

どうやらやっと快感を覚えてくれたらしい。うれしくなって、出し入れを早くしてみる。

「ぁ、あんっ、んっ」

くちゅくちゅとツナのそこから溢れる音と、ツナの口からこぼれる喘ぎ声が混ざって聞こえて、頭がどうにかなりそうになった。

自分が与える刺激で、ツナが気持ちよさそうな声を上げる。気持ちよさそうな顔をする。今まで感じたことのない感情が溢れ出してきた。

「ツナ、気持ちい・・?」

「あっ、あっ・・」

初めて見るツナの淫らな姿にぞくぞくする。

「かわい・・、ツナ」

「あぁ、・・あっ!?」

山本の指があるところを掠めた瞬間、ツナが一際大きな反応を見せた。

「ツナ、ここ、いい・・?」

「あんっ、ぁ、やぁ・・っ!」



「・・ツナのいいとこ、みーっけ」



にやりと笑って囁くと、そこばかりを攻めた。

「ゃあ・・っ、あっ!」

「指増やしてい・・?」

一応聞いてからもう一本指を増やす。もう十分に濡れていたので、ツナのそこは抵抗することなく山本の指を飲み込んだ。

「ぁふっ、んっ!」

二本の指がツナの中をバラバラな動きをする。耳にかかる山本の息が荒くて、たまに囁かれる声が低く掠れていて、ツナの頭はなにも考えられなくなった。

「も・・、やぁ・・っ!」

そろそろイクかと判断した山本は、ツナの中で暴れていた指を引き抜いた。

「ふ、ぁ・・?」

大きな波がすぐそこまで押し寄せていたというのに、それを寸前のところで止められ、ツナは泣きそうな顔を山本によこした。

「俺も気持ちよくして?ツナ・・」

「ぁ・・、」

「一緒に気持ちよくなろうな」

オデコにひとつキスを落として、そっとツナをベッドに押し倒した。








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奥さん、いよいよです・・!
2007.06.09
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