「・・ツナ・・」

囁いて、ズボン越しにツナのそれに触れる。言いようのない期待と不安で、頭がどうにかなりそうになった。







4. 強張る






山本にそこを触れられたツナは、ぎゅっと目をつむり、びくりと大きく身体を震わせた。

「・・・・・だ」

「?」

「・・っ、やだやだ・・っ!」

「ツナ・・、・・・いや・・?」

急にやだやだと首を振ったツナに、山本は困惑の色を見せた。今さら嫌だと言われても困る。けれどツナが嫌だというなら。

「・・や、まもと・・・」

俯いたまま、ぎゅうっと山本のシャツを握る。

「・・・大丈夫、ツナ。・・俺がついてる」

ぽんぽんと背中を優しく撫でて、そっとオデコにキスを落とした。

本当に嫌なわけじゃない。こわいだけなんだ。

「・・やまもと・・、」

「ん?」

「・・きらいに、ならないで・・・」

「ツナ・・」

山本は一瞬驚いたような顔をしたあと、すぐに、ふ、と優しく笑った。

「ならねーよ、な?」

「・・山本・・・」

「・・触ってい?」

こくりと頷いたツナのそれにもう一度触れる。ズボン越しにゆるゆると撫でてやると、ツナのそれは次第に自身を主張し始めた。

「ん・・っ、・・やま、も、と・・っ」

「どした?」

「・・なん、か・・へん・・っ」

山本を見つめるツナの瞳は潤んでいて今にも泣きそうだ。

「ツナ、・・こーゆーこと、したことない?」

「こーゆー、・・こと・・?」

「ここ、触ったりとか」

ツナは、ふるふると首を振る。自分で触ることも、もちろんこうして他人に触られることも初めてらしい。

それを知った山本は、なんだか無性にうれしくなった。

ツナはなにも知らなくてなににも汚されていなくて、心も身体も本当に真っ白な純潔だった。その真っ白な身体を、今自分が汚そうとしている。その真っ白な心に、自分の跡を付けようとしている。

そう思うと、ぞくぞくとなんともいえない感情が湧き上がった。



「・・・そっか。・・・じゃあ・・・、」



その感情は、ひどく醜く浅ましい感情のような気がした。





「・・俺が教えてやろうか?」





けれど、どうしてもツナの全部が欲しい。自分のものにしたい。そう思うのも事実だった。


ツナのそこをゆるゆると撫でていた手を、パーカの中まで滑らせる。そしてそのままズボンの中へ、

「や・・っ」

「大丈夫、ツナ・・」

優しく囁いて、ズボンとその下の下着を一緒に脱がせる。そこからツナの、まだ幼いそれが現れた。

「な・・っ、おれ・・っ」

それはツナがいつも見ているものとはまったく違う顔をしていた。それがなんだか恥ずかしくて、山本の顔を見上げる。山本はそれを見て嫌な顔をするでもなく、優しく微笑んだ。

「ツナはおかしくないよ。これが普通だから」

「・・ほんとう・・?」

「ん」

同じ男の、しかもそんな状態のものを見るなんて嫌なはずなのに、ツナのそれは全然嫌じゃない。むしろそれを見て、欲情してしまうほどだ。

今度は直接触れる。ツナの背中をびりりと電流が走ったような気がした。

「・・っ、・・やまもと・・・」

「ん?」

「・・いたいよ・・」

山本に直接触れられた瞬間、ツナのそこは急に痛くなった。

「・・やまもと・・、」

今までに感じたことのない痛みで、どうしていいかわからない。思わず泣きそうな顔を山本に向けた。

「大丈夫。すぐ楽にしてやっから・・、な?」

そっとオデコにキスを落として、それからツナのそれをぐっと握った。








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攻めが受けに性に対する手ほどきをするって設定、個人的にすごく萌えます。
2007.05.30
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