8月31日。午前0時のちょっと前。

まっしろな夏休みの宿題を前に、今にも机に頭をぶつけるんじゃないかって程うつらうつらになっ ていたちょうどその時。


コン。
 

窓から聞こえた音に、ツナはがばり、と身体を起こした。
 




夏の終わり   





コン。コン。
 
・・・・気のせいじゃ、ない。
窓から確かに聞こえるノックのような音。
ツナは、今までにあった非常識な事態を頭の中で走馬 灯の様に思い出していた。
 
・・・・どうしよう。これ、カーテン開いたらなんかどえらいことに巻き込まれるんじゃない・・かな。

「リ、リボーン・・・」
夏休みの宿題を前に途方にくれていたツナを尻目に自分はすやすやと(まあ目はいつものように 開いているが)寝てやがる、一番必要な時に役に立たない家庭教師なクソチビに、ここぞとばかり にすがる様に名前を呼ぶ。

 
コン。
 

・・・やっぱりまだ聞こえるし!!!ヤバイ!!なんか確実にやばそうな気がする!!
「ね、リボーンって・・・。」
 
すぴーすかー。  

・・・・・・起きやしねぇ。  
ツナはリボーンを憎憎しげに睨んだ。なんだよこういう時こそ家庭教師出番だろー!!?  
普通の家庭教師だったらそこは出番じゃないぞ、と誰かツナに教えた方がいい。  

まあツナの家庭教師は、あの、リボーンなので。ツナの叫びも仕方ないといったら仕方ないことで あろう。
 
どうしよう・・・・このままリボーンをゆすり起こしてリボーンに殺されるか、それとも得体の知れな い何かを確認するか。  
迷いは数秒だった。    

リボーンより恐ろしいモノって、そうそう世の中にないよな。  

そう思うと急に気持ちが軽くなったツナは、すたすたとカーテンに向かっていった。
ツナが色々と 苦労しているのがわかる瞬間である。

 
コン。

 
またも聞こえる。なんなんだ。
少し緊張しているのか、恐る恐るカーテンを開けるツナ。
 
窓を見ても、何も居ない。
 
 
・・・?なんなんだ?  
そう思い、カーテンを閉めようとしたところで、窓に石が飛んできた。
 
コン、と先ほどと同じ音を立てたそれに、思わず窓から外を覗き込む。  
そのまま下の方に目を向けると。
 
「・・・・・山本!?」
 
ツナの部屋のちょうど下の道路に、山本が立っていた。
急いで窓を開けると、山本はにか、と笑って。


 
「・・・花火しねぇ?」
 


と、手に持っていたビニール袋を頭上に掲げた。

 
                     

 

        

 


再び参加させて頂きました沙柳です。
えへへ。この5つの御題がものっすごい妄想が広がりまして
・・・・続いちゃったりしても、アリなのでしょうか野愛さん。(ここで聞くな)
しかも下から上へという順番という意味のわからない進み方・・・・ごめんなさい。
これはでもラブにもっていく予定です。予定、ですが。(汗)

そんなわけで山ツナ祭り万歳!

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一話ずつ付けちゃうよ!な、いらないコメント>>

普通の家庭教師だったらそこは出番じゃないぞツナ!(また突っ込んでみました)
えぇ、続いちゃったりしてもアリですよ沙柳さん。(ここで答えるな)
しかもラブにもっていかれる予定なんですね!?沙柳さんのラブラブな山ツナ、期待してます!
と、ちょっとプレッシャーをかけてみたり(笑)
夜中に逢引・・・素敵ですね。これからどんな展開になるのか、すごく楽しみです!! (野愛)



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